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【2026年】「AIO対策」でよく見る施策、本当に要るのは何個? 上位の記事7本を数え、Google・Bing・OpenAIの公式の文書で確かめた

公開 ・ 読了の目安 約32分 ・ Sorabun 編集部

【2026年】「AIO対策」でよく見る施策、本当に要るのは何個? 上位の記事7本を数え、Google・Bing・OpenAIの公式の文書で確かめた

「AIO対策」で検索すると、上位にはたくさんの記事が並び、それぞれがたくさんの施策をすすめています。全部やらないと、AI の答えに出られないのでしょうか。

私たちは、Google で「AIO対策」と検索したときの上位10件を開き、読めた記事7本がすすめる施策を全部書き出しました。まとめると21種類。それを、Google・Microsoft(Bing・Copilot)・OpenAI(ChatGPT)の公式の文書と1つずつ照らし、手元の WordPress でも試しました。

先に結論を書きます。

まずは、あなたのサイトの robots.txt で、検索のボットを止めていないかを見てください(9章)。

1. 上位10件を開いて、すすめる施策を数えた

2026年10月29日(日本時間23時21分)、検索の API(Serper。Google の検索結果を、日本・日本語の設定で返すもの)で、「AIO対策」の上位10件を取りました。ブラウザで Google を開いて読み取ったものではありません。

Google で「AIO対策」の上位10件を開いて数えた一覧。1位から6位と8位は記事 A〜G で、読んで数えた。7位は動画なので数えない。9位はボット対策の画面で読めず、10位はサーバーが応えず読めず。この検索では AI による概要は出ていなかった
検索の API(Serper)で取った Google の上位10件(2026年10月29日、Sorabun が数えた)

10件のうち、記事が9本、動画が1本でした。記事のうち2本は読めませんでした。1本は中身が空の返事(ボット対策の画面とみられる)、もう1本はサーバーが応えませんでした(HTTP 503)。残りの7本を、順位の順に記事 A〜G と呼びます。なお、この検索では、AI による概要は出ていませんでした(同じ API の結果)。

記事は、各サイトの robots.txt で許されていることを確かめてから、1回だけ取りました。ボット対策は回避していません。会社名やサービス名は出さず、記事の本文も残していません(残したのは、数えた結果と、根拠にした短い句だけです)。

7本がすすめる施策は、21種類

7本の記事がすすめている施策を1つずつ書き出し、同じ意味のものをまとめると、21種類になりました。

7本の記事がすすめた施策の数の棒グラフ。構造化データと見出し・段落の整理が7本、一次情報・独自の体験、FAQ・Q&A の形、出典・数字を示す、情報を新しく保つが6本、FAQ・HowTo の構造化、結論を先に・一問一答、AI に聞いて確かめるが5本、検索のボットに読ませる、外部の言及・被リンクが4本、著者・監修者が3本、運営者の情報・内部リンク・口コミ・ビジネスプロフィールが2本。色は Google の文書に何と書いてあるか
Google の上位の記事7本を Sorabun が読んで数えた(2026年10月29日)

いちばん多かったのは、構造化データと、見出し・段落の整理で、7本すべて。次が、一次情報・独自の体験、FAQ・Q&A の形、出典・数字を示す、情報を新しく保つの4つで、6本ずつでした(21種類すべては3章の表)。1本の記事がすすめる数は、7個から16個まで、ばらばらです(記事 A 12個・B 7個・C 11個・D 9個・E 16個・F 14個・G 12個)。

2. 7本すべてがすすめた構造化データ。Google と Microsoft で答えが違う

構造化データは、schema.org の印を使って、ページの中身を機械に伝えるための書き方です。7本すべてが、AI 対策としてすすめていました。

7本すべてがすすめた構造化データについての比較。上位の記事は7本中7本がすすめていた。Google の生成 AI 機能向けの最適化ガイドは必要ないとし、ただしリッチリザルトのためには引き続き使うことをすすめている。Microsoft のガイドは使うとし、Structure your content: Use schema, clear headings, and modular layouts. と書いている
Google 検索セントラル「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」・Microsoft Advertising「Optimizing Your Content for Inclusion in AI Search Answers」

Google の生成 AI 機能向けの最適化ガイドには「生成 AI 検索に構造化データは必要ありません。」「追加する必要がある特別な schema.org マークアップもありません。」と書かれています。

ただし、構造化データが要らないと言っているわけではありません。同じ項目に「ただし、Google 検索のリッチリザルトの対象となるのに役立つため、SEO 戦略全体の一部として引き続き使用することをおすすめします。」ともあります。リッチリザルトは、検索結果に星の評価や価格などを付けて見せる表示です。

一方、Microsoft Advertising のブログのガイド(Bing・Copilot 向け)は「Structure your content: Use schema, clear headings, and modular layouts.」と書き、スキーマ(構造化データ)を使うようすすめています。

まとめると、構造化データは、AI 検索のためには Google では要らず、Bing・Copilot ではすすめられていて、検索の見た目のためにはどちらでも役に立つ。会社によって答えが違うのです。

3. 21種類を、3社の文書で1つずつ確かめた

21種類を、Google・Microsoft・OpenAI の文書と照らしました。分け方は次の4つです。

21種類を3社の文書で確かめた結果。Google はやる9・しなくていい5・目的によっては違反1・書いていない6。Microsoft(Bing・Copilot)はやる14・書いていない7。OpenAI(ChatGPT)はやる1・書いていない20。OpenAI のヘルプのページは 403 で開けず、使っていない
Google 検索セントラル・Bing Webmaster Blog・Microsoft Advertising・OpenAI の文書を Sorabun が照らした(2026年10月29日)
会社 やる しなくていい 目的によっては違反 書いていない
Google 9 5 1 6
Microsoft(Bing・Copilot) 14 0 0 7
OpenAI(ChatGPT) 1 0 0 20

OpenAI が公開している説明はクローラー(ページを読みに来るボット)のことだけなので、当てはまるのは、検索のボットに読ませることの1つだけでした。

21種類すべての結果は、次のとおりです(- は書いていない)。

施策 記事 Google Microsoft OpenAI
構造化データ 7本 しなくていい※1 やる -
見出し・段落の整理 7本 やる やる -
一次情報・独自の体験 6本 やる やる -
FAQ・Q&A の形 6本 - やる -
出典・数字を示す 6本 やる やる -
情報を新しく保つ 6本 - やる -
FAQ・HowTo の構造化データ 5本 しなくていい やる -
結論を先に・一問一答 5本 しなくていい やる -
AI に聞いて確かめる 5本 - - -
検索のボットに読ませる 4本 やる やる やる
外部の言及・被リンク 4本 しなくていい※2 やる -
著者・監修者 3本 やる - -
運営者の情報 2本 やる - -
内部リンク 2本 やる やる -
口コミ・レビュー 2本 - - -
ビジネスプロフィール 2本 やる やる -
外部の情報をそろえる 2本 - - -
公式のレポートで測る 2本 やる やる -
質問ごとに記事を増やす 2本 目的によっては違反 - -
大事な情報を文字で 2本 - やる -
llms.txt 1本 しなくていい - -

※1 生成 AI 検索のためには必要ない、という意味です。Google は、リッチリザルトのために使うことはすすめています。

※2 Google が役に立たないとしているのは、作られた言及を追いかけることです(5章)。

数え方の注意

4. Google の文書がすすめている9つ

Google の文書にやると書いてあった9つの施策と記事の数。見出し・段落の整理7本、一次情報・独自の体験6本、出典・数字を示す6本、検索のボットに読ませる4本、著者・監修者3本、運営者の情報・内部リンク・ビジネスプロフィール・公式のレポートで測るが各2本。それぞれに Google の文書の文が原文のまま添えてある
Google 検索セントラル「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」
施策 記事 Google の文書の文
見出し・段落の整理 7本 「読者の役に立つようにコンテンツを整理する」(最適化ガイド)
一次情報・独自の体験 6本 「独自の視点を提供する」(最適化ガイド)
出典・数字を示す 6本 「明確な情報源、掲載されている専門知識の証左」(有用なコンテンツ)
検索のボットに読ませる 4本 「ページがインデックスに登録されており、Google 検索でスニペットが表示され、検索の技術要件を満たしている必要があります。」(最適化ガイド)
著者・監修者 3本 「コンテンツの著者が誰であるかを明確にしていますか。」(有用なコンテンツ)
運営者の情報 2本 「サイトの概要ページ」(有用なコンテンツ)
内部リンク 2本 「関係のあるリソースにリンクする」(SEO スターター ガイド)
ビジネスプロフィール 2本 「Google ビジネス プロフィールなどのサービスを利用すると」(最適化ガイド)
公式のレポートで測る 2本 「生成 AI パフォーマンス レポート」(最適化ガイド)

どれも、AI のための特別な技ではなく、ふつうの SEO の基本です。Google も最適化ガイドの最初で、生成 AI 検索でも SEO は有効かという問いに「手短に言えば、有効です。」と答えています。生成 AI 機能も、検索のランキングと品質のしくみの上で動いているからです。

中でも Google が重く見ているのは、独自の中身です。ガイドには「ユニークかつ魅力的で役立つと感じるコンテンツを作成すれば、このガイドで説明している他のどの提案よりも、生成 AI 検索でのウェブサイトのプレゼンスを長期的に高めることができると考えられます。」と書かれています。

2本しか挙げていなかった、お店・通販のための2つ

Google の最適化ガイドのローカル ビジネスと e コマースの節。生成 AI による回答には商品リスティング、商品情報、ローカル ビジネスに関する情報が含まれる場合がある。Merchant Center や Google ビジネス プロフィールなどのサービスを利用すると、AI の回答と Google 検索のその他の検索結果の両方で商品やサービスが表示されやすくなる、と書かれている
Google 検索セントラル「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」(最終更新 2026年10月9日)

お店や通販のサイトなら、Google ビジネス プロフィールと Merchant Center です。これを挙げていたのは7本のうち2本でしたが、Google のガイドには「Merchant Center(Merchant Center フィードなど)や Google ビジネス プロフィールなどのサービスを利用すると、AI の回答と Google 検索のその他の検索結果の両方で商品やサービスが表示されやすくなります。」と書かれています。

Bing も同じように、「businesses can register with Bing Places for Business」として、Bing Places for Business に登録して、住所・営業時間・連絡先を新しく保つようすすめています。

Google がすすめているのに、記事には少なかったもの

Google がやると書いているのに、記事が少なかったもの。画像・動画を足す0本、ページ体験0本、重複を減らす0本、検索のボットに読ませる4本、公式のレポートで測る2本。公式のレポートで測る2本は、どちらも Search Console で、Bing の AI Performance を挙げた記事は0本
Google 検索セントラル「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」と、上位の記事7本(Sorabun が数えた)

Google の最適化ガイドにあるのに、7本のどれにも無かったものが3つありました(記事に無かったので、21種類には入っていません)。

それに、いちばんの土台である、検索のボットに読ませることを挙げていたのも4本でした。測り方も、公式のレポートを挙げたのは2本で、どちらも Search Console の生成 AI パフォーマンス レポートです。Bing の AI Performance(Copilot などの AI の答えで、出典として引用された回数を見られるレポート)を挙げた記事はありませんでした。

Google の最適化ガイドの、高品質の画像と動画を追加する、の項目。生成 AI の検索機能では関連する画像や動画を取り込めるので、ウェブページのリンク以外にも表示される機会が増える。画像検索 SEO と動画 SEO のドキュメントに沿って対応していれば、生成 AI 検索向けに最適化されている、と書かれている
Google 検索セントラル「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」(最終更新 2026年10月9日)

画像と動画について、Google は「高品質の画像と動画を追加する」という項目を立てています。生成 AI の検索機能も関連する画像や動画を取り込めるので、ページのリンクのほかにも表示される機会が増える、という説明です。そして「すでに Google の画像検索 SEO ベスト プラクティスと動画 SEO のドキュメントに沿って対応している場合は、生成 AI 検索向けに最適化されています。」とも書いています。

Google の最適化ガイドの技術の節。サイトにアクセスしたユーザーに優れたページ エクスペリエンスを提供してください、と、重複コンテンツを減らしてください、の2つの項目
Google 検索セントラル「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」(最終更新 2026年10月9日)

ページ体験と重複も、同じガイドの技術の節に並んでいます。「サイトにアクセスしたユーザーに優れたページ エクスペリエンスを提供してください。」「重複コンテンツを減らしてください。」。重複したページは、読む人の邪魔になり、検索エンジンのクロールの手間も無駄にする、という理由です。

5. Google の文書が、しなくていいとしているもの

Google の文書にしなくていいと書いてあったもの。構造化データ7本、FAQ・HowTo の構造化5本、結論を先に・一問一答5本、外部の言及・被リンク4本、llms.txt 1本。質問ごとに記事を増やす2本は、主にランキングや AI の回答を操作する目的ならスパムのポリシーの違反。それぞれに Google の文書の文が原文のまま添えてある
Google 検索セントラル「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」「ドキュメントの最新の更新内容」

Google の最適化ガイドには「生成 AI 検索の誤解を解く: する必要のないこと」という節があり、「Google 検索では、次の点に対応する必要はありません。」として、いくつかの項目が並んでいます。構造化データ(7本)は2章のとおりです。ほかの4つ(FAQ・HowTo の構造化データ5本、結論を先に・一問一答5本、外部の言及4本、llms.txt 1本)と、目的によっては違反になる1つ(質問ごとに記事を増やす2本)を、順に見ます。

FAQ・HowTo の表示は、もう出ない

FAQ(よくある質問)の構造化データは、検索結果の表示が終わりました。Google の更新の記録では、2026年5月8日に「2026 年 5 月 7 日以降、この機能が Google 検索に表示されなくなるためです。」として、よくある質問のリッチリザルトのサポートを終えています。HowTo(手順)のリッチリザルトは、それより前の2023年9月に、パソコンとモバイルのどちらの検索結果にも表示されなくなったとして、ドキュメントが消されています。

ただし、ページの中に質問と答えを書くこと自体が、だめになったわけではありません(7章)。

一問一答の型や、細かく分けること

Google は「生成 AI 検索向けの書き方をする必要はありません。」とし、AI は類義語や、探している人の言いたいことを理解できる、と説明しています。中身を細かく分けること(チャンク化)も必要ないとし、「理想的なページ長というものはありません。」と書いています。

llms.txt

llms.txt などの、AI 向けのファイルについて、Google は「Google 検索自体がこれらを使用しないためです。」として、作る必要はないとしています。2026年6月15日の更新の記録では、これらのファイルは Google 検索には必要なく「可視性やランキングにプラスにもマイナスにも影響しない」ものの、ほかのサービスやシステムのために置いておくのは問題ない、と明確にしています。

外部の言及:役に立たないのは、作られた言及

Google の最適化ガイドの日本語版の、不正確な言及の検索の項目。生成 AI 機能は、ブログ、動画、フォーラムのディスカッションなど、ウェブ上の製品やサービスについて何が語られているかを表示できる。しかし、ウェブ全体で不正確な言及を探すことは、一見すると役立ちそうだが、実際にはそれほど役に立たない、と書かれている
Google 検索セントラル「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」(最終更新 2026年10月9日)

外部の言及(ほかのサイトや SNS で、自分の会社やサービスが語られること)は、4本の記事がすすめていました。Google のガイドの日本語版は、この項目を「不正確な「言及」の検索」と訳し、「ウェブ全体で不正確な「言及」を探すことは、一見すると役立ちそうですが、実際にはそれほど役に立ちません。」と書いています。

英語の原文は「Seeking inauthentic "mentions"」です。inauthentic は、本物ではない、つまり作られた言及のことです。原文の文は「seeking inauthentic "mentions" across the web isn't as helpful as it might seem.」で、日本語版のまとめの節では「不自然な言及の追求」とも訳されています。

つまり、Google が役に立たないとしているのは、作られた言及を追いかけることです。ふつうの広報や、お客様の自然な評判まで否定しているわけではありません。

質問ごとに記事を増やすのは、目的によってはスパム

2本の記事は、AI に引用されるように、質問(プロンプト)に合わせた記事を増やすことをすすめていました。

Google のガイドは、ユーザーが検索しそうな言い回しや、AI が裏で作る関連の質問(ファンアウト クエリ)ごとに記事を作りたくなるかもしれない、と前置きしたうえで、「主に Google 検索のランキングや生成 AI の回答を操作することを目的としてこれを行うことは、Google のスパムに関するポリシーにおける大量生成されたコンテンツの不正使用に違反します。」と書いています。

違反になるかは、目的しだいです。お客様によく聞かれる質問に、読む人のために答える記事を書くことまで、違反とされているわけではありません。Google は、やりすぎないように、とも書き、その理由を「ページ数が多いからといってウェブサイトの品質が高くなったり、ユーザーとの関連性が高くなったりするわけではないためです。」と説明しています。

Google 検索セントラルの更新の記録。検索の生成 AI 機能向けに最適化するための新しいガイドを追加した、という項目と、Google 検索の生成 AI による回答にスパムに関するポリシーが適用されることを明確にした、という項目が並んでいる
Google 検索セントラル「ドキュメントの最新の更新内容」(2026年5月15日の項目)

Google は2026年5月15日、最適化ガイドを加えたのと同じ日に、「Google のスパムに関するポリシーが Google 検索の生成 AI の回答にも適用されることを明確にしました。」と記録しています。AI の答えに出るためだけに、中身の薄いページを大量に作れば、ふつうの検索と同じように、ポリシーの違反になりえます。

6. Bing・Copilot・ChatGPT では?

Bing の検索は、Microsoft Copilot の答えにも使われています(Microsoft Advertising のガイドによると、Copilot などは Bing の検索の索引を使っている)。

Google と Microsoft ですすめ方が違うもの。構造化データは記事7本・Google は不要・Microsoft はやる。結論を先に・一問一答は5本・不要・やる。FAQ・Q&A の形は6本・記載なし・やる。情報を新しく保つは6本・記載なし・やる。外部の言及・被リンクは4本・不要・やる。それぞれに Microsoft の英語の原文が添えてある
Google 検索セントラル・Bing Webmaster Blog「Introducing AI Performance in Bing Webmaster Tools Public Preview」・Microsoft Advertising「Optimizing Your Content for Inclusion in AI Search Answers」

Google と Microsoft の文書を比べると、記事のすすめ方は、Google より Microsoft に近いものでした。構造化データ(7本)、FAQ・Q&A の形(6本)、情報を新しく保つ(6本)、結論を先に・一問一答(5本)、外部の言及・被リンク(4本)。Google がしなくていいとしているもの、または書いていないものを、Microsoft はすすめています。

Microsoft Advertising のガイドの Core practices for AI search visibility。Traditional SEO is still essential、Structure your content、Write with clarity、Make answers snippable の4つが並んでいる
Microsoft Advertising「Optimizing Your Content for Inclusion in AI Search Answers」(2025年10月8日)

Microsoft のガイドは、AI 検索で見えるための基本の1つ目に「Traditional SEO is still essential」を挙げています。これまでの SEO は今も欠かせない、という意味です。そのうえで、スキーマ・はっきりした見出し・Q&A や表の形をすすめ、被リンクも「Crawlability, metadata, internal linking, and backlinks remain essential」としています。

Microsoft Advertising のガイドの Q&A の形の説明。Direct questions with clear answers mirror the way people search. と書かれ、食器洗い機の音の大きさを聞く質問と、42 dB で答える例が載っている
Microsoft Advertising「Optimizing Your Content for Inclusion in AI Search Answers」(2025年10月8日)

Q&A の形については「Direct questions with clear answers mirror the way people search.」。はっきりした質問と答えの組み合わせは、人の探し方に合っていて、AI の答えにそのまま使われることがある、という説明です。短い答え(質問にまっすぐ答える1〜2文)もすすめています。

Bing Webmaster Blog の Using These Insights to Improve Content。Strengthen depth and expertise、Improve structure and clarity、Support claims with evidence、Keep content fresh and accurate の4つが並び、それぞれに説明がある
Bing Webmaster Blog「Introducing AI Performance in Bing Webmaster Tools Public Preview」(2026年2月10日)

Bing のウェブマスター向けのブログも、AI Performance のレポートの紹介の中で、「Clear headings, tables, and FAQ sections」が、AI に正しく参照されやすくする、と書いています。例やデータ、出典で主張を裏付けること、定期的に更新することも並んでいます。

ただし、Microsoft も、AI に選ばれる秘訣があるとは書いていません。ガイドの冒頭には「While there’s no secret strategy for being selected by AI systems」とあり、新しく、確かで、整理された中身から始まる、と続きます。

Bing の AI Performance では、AI の答えで出典として引用された回数(Total Citations)などを見られます。2026年10月には、AI が出典を探すときに使った検索の言葉(grounding queries)をテーマごとにまとめる Topics Portfolio(ベータ)も加わりました。

ChatGPT(OpenAI)は、クローラーの説明だけ

OpenAI が公開している説明は、クローラーのことだけです。ChatGPT の検索に使う OAI-SearchBot について「Sites that are opted out of OAI-SearchBot will not be shown in ChatGPT search answers」とし、「we recommend allowing OAI-SearchBot in your site’s robots.txt file」とすすめています。学習に使う GPTBot とは別の設定です。この違いを、8章で WordPress で試します。

7. 読み方:Google と Microsoft、どちらに合わせればいい?

2つの文書を並べると、ぶつかるところは、思ったより多くありません。

Google の最適化ガイドの終わりには「Google 検索で成功するために、このガイドに記載されているすべてのことを行う必要はありません。」とあります。上位の記事がすすめる施策を全部こなす前に、まず Google の文書がすすめる9つの土台を確かめる。それが、Google の文書に沿った順番です。Google の文書全体の流れは、WordPress の SEO・AIO・LLMO 対策の完全版にまとめています。

8. WordPress の robots.txt で、AI のボットを止めてみた

AI 対策の話でよく出るのが、robots.txt で AI のボットを止めることです。手元の WordPress で、robots.txt の書き方を3つ比べました。

試し方

WordPress は robots.txt をその場で作って返すので、mu-plugin(robots_txt フィルター)で後ろに行を足しました。

手元の WordPress が返した robots.txt の2つの書き方。左の AI のボットを全部止める書き方は、WordPress の初めの行のあとに、GPTBot・OAI-SearchBot・Google-Extended・ClaudeBot・PerplexityBot をそれぞれ Disallow にしている。右の学習のボットだけ止める書き方は、GPTBot と Google-Extended だけを Disallow にしている
手元の WordPress 7.1.4(公式の zip)が返した robots.txt(2026年10月29日、Sorabun が試した)

結果:全部止めると、ChatGPT の検索のボットも止まる

手元の WordPress で robots.txt の書き方を3つ試した結果。初めのままは、すべてのボットが読める。AI を全部止めると、Google-Extended・OAI-SearchBot・GPTBot・PerplexityBot・ClaudeBot が止まり、無料診断の AI の検索のクローラーの許可が要確認になった。学習だけ止めると、Google-Extended と GPTBot だけが止まり、診断は問題なし。Googlebot と Bingbot は、どの書き方でも読める
手元の WordPress 7.1.4 の robots.txt を robotparser で判定・Sorabun の無料診断の判定(2026年10月29日)
ボット(robots.txt に書く名前) 何に使うか 初めのまま 全部止める 学習だけ止める
Googlebot Google 検索(AI による概要・AI モードも) ○ ○ ○
Google-Extended Gemini の学習など(Google 検索に影響しない) ○ × ×
Bingbot Bing 検索(Copilot の答えも) ○ ○ ○
OAI-SearchBot ChatGPT の検索 ○ × ○
GPTBot OpenAI の基盤モデルの学習 ○ × ×
PerplexityBot Perplexity の検索 ○ × ○
ClaudeBot Anthropic のモデルの学習 ○ × ○
無料診断の判定 AIの検索のクローラーの許可 問題なし 要確認 問題なし

AI のボットを全部止める書き方では、ChatGPT の検索に使う OAI-SearchBot も止まりました。OpenAI は、このボットを止めたサイトは ChatGPT の検索の答えに出ない(ナビゲーションのリンクとしては出ることがある)と説明しています。Sorabun の無料診断でも、「AIの検索のクローラーの許可」が要確認になりました。

学習のボット(GPTBot・Google-Extended)だけを止める書き方なら、検索のボットは読めるままで、診断も問題なしのままでした。Googlebot と Bingbot は、どの書き方でも読めるままです。robots.txt で止まるのは、名前を書いたボットだけだからです。

止めるかどうかは、サイトの持ち主が決めることです。止めるなら、どの名前が何に使われるのかを確かめてから書いてください。

Google-Extended は、Google 検索に影響しない

Google の一般的なクローラーの一覧の Google-Extended の説明。Gemini モデルのトレーニングや、Gemini アプリでのグラウンディングなどに、Google がクロールする自社サイトのコンテンツを役立たせるかどうかを管理できるトークンで、Google-Extended が Google 検索でのサイトの登録に影響したり、ランキング シグナルとして使用されたりすることはない、と書かれている
Google「Google の一般的なクローラーの一覧」(最終更新 2026年10月19日)

Google-Extended は、Gemini の学習などにサイトの中身を使わせるかどうかを決めるための名前(プロダクト トークン)です。Google は「Google-Extended が Google 検索でのサイトの登録に影響したり、Google 検索でのランキング シグナルとして使用されたりすることはありません。」と書いています。

Google の検索の生成 AI 機能(AI による概要・AI モード)からサイトを外したいときは、robots.txt ではなく、Search Console の「検索の生成 AI 設定」を使います(「設定」→「検索の生成 AI」)。「2026 年 8 月 31 日より、この設定は世界中のすべてのウェブサイトにリリースされています。」。初めは含める設定で、「これは、すべてのプロパティのデフォルト設定です。」。外すと、AI の答えにリンクとしても出なくなり、そこからの表示やアクセスも無くなります。

9. WordPress で今日やること(5つ)

  1. あなたのサイトの /robots.txt を開き、検索のボットを止めていないか見る。 User-agent: * や、Googlebot・Bingbot・OAI-SearchBot の名前のあとに Disallow: / が無いかを確かめます。AI のボットを止めたいなら、学習のボット(GPTBot・Google-Extended)だけにします
  2. 管理画面の「設定」→「表示設定」の「検索エンジンでの表示」を見る。 「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックが入っていると、検索から外れ、Google の AI の答えにも出られません(AI の答えに出るには、インデックスに登録されている必要があります)
  3. あなたにしか書けない一次情報を、記事に1つ足す。 自分で試した結果、数えた数字、お客様によく聞かれることなどです。Google がいちばん長く効くとしているのは、独自の価値のある中身です
  4. Search Console の生成 AI パフォーマンス レポートと、Bing Webmaster Tools の AI Performance を見る。 あなたのサイトが AI の答えにどれだけ出ているかを、公式のレポートで確かめます
  5. 構造化データは、AI のためではなく、検索の見た目(リッチリザルト)のために入れる。 Google も、リッチリザルトのためには使うことをすすめています

ここまでの項目があなたのサイトでどうなっているかは、URLを入れるだけの無料のサイト診断(45項目)で確かめられます。robots.txt で AI の検索のクローラーを止めていないかも、その1つです。点数は目安として、中身を直すきっかけにしてください。AI の答えに引用されているかの確かめ方は、AI 検索で引用されているかを調べた記事にまとめています。

よくある質問

「AIO対策」の記事にある施策を、全部やらないといけませんか?

Google は「Google 検索で成功するために、このガイドに記載されているすべてのことを行う必要はありません。」と書いています。上位の記事7本の21種類のうち、Google の文書がすすめていたのは9つで、多くは SEO の基本でした。まず、検索のボットに読ませる・一次情報・出典・著者などの土台から確かめてください。

構造化データは、もう入れなくていいですか?

Google は、生成 AI 検索には必要ないとしつつ、リッチリザルトのために引き続き使うことをすすめています。Microsoft は、AI 検索のためにもすすめています。検索の見た目のために入れる、と考えるのが Google の文書に沿った読み方です。

FAQ の節や、一問一答の書き方は、やめたほうがいいですか?

やめる必要はありません。Google が書いているのは、生成 AI 検索向けに書き方を変える必要はない、ということです。Microsoft と Bing は、Q&A の形や FAQ の節をすすめています。読む人の役に立つ整理なら、Google の文書にも沿っています。ただし、Google のよくある質問のリッチリザルトは、2026年5月7日以降、検索結果に表示されなくなりました。

外部の言及や被リンクは、意味がないのですか?

そうではありません。Google が役に立たないとしているのは、作られた(英語の原文で inauthentic な)言及を追いかけることです。日本語版では不正確な「言及」と訳されています。ふつうの広報や自然な評判まで否定しているわけではなく、Microsoft のガイドは被リンクを「essential」としています。

robots.txt で AI のボットを止めると、Google の AI による概要に出なくなりますか?

Google-Extended を止めても、Google は、Google 検索での登録やランキングには影響しないとしています。AI による概要や AI モードからサイトを外したいときは、Search Console の「検索の生成 AI 設定」を使います。一方、OAI-SearchBot を止めると、ChatGPT の検索の答えには出なくなります(OpenAI の説明)。手元の WordPress では、AI のボットを全部止める書き方で、OAI-SearchBot も止まりました。

まとめ

出典(2026年10月29日に確認)

上位10件と、記事がすすめる施策の数は、私たちが数えたものです(数え方は コンテンツ/aio-check-2026/shots/measure.py、上位10件と根拠の句は shots/data/articles.json。注意は3章)。robots.txt の試験は、2026年10月29日に手元の WordPress 7.1.4 で行いました(shots/robots_test.py)。

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